Java Web Start対応ソフトをつくってみよう。
基礎知識編
どんなふうにつくるの?
基本は普通のJava。
基本的には普通のJavaによるプログラミングと、かわりありません。
ただJava Web Start対応のソフトは、
クラスファイル、リソースファイル(具体的には画像ファイルや、音声ファイルなど)を
すべて、ひとつのJARファイルに、まとめる必要があります。。
またプログラム中でリソースファイルを得取する方法が、多少ややこしくなっています。
おおまかな流れ。
- まずテキストエディタやコンパイラを用いて、従来どおりにJavaのアプリケーションを作成します。
- つぎにコンパイラの吐きだした.classファイルや、アプリケーションが使うリソースファイルを、まとめてアーカイブ化して、ひとつのファイルにします。
- JNLPファイルを作成します。JNLPファイルとはアプリケーションを起動するための手順を記したファイルです。Java Web Startは、まずこのファイルを読み込み、そこに記されている手順に従ってJavaアプリを読みこみ、そのJavaアプリを起動します。JNLP ファイルの構文
- JNLPファイルへのリンクを貼ったHTMLファイルを作成。
- 手順2でアーカイブ化したJARファイル、手順3で作成したJNLPファイル、手順4で作成したHTMLファイルをサーバにアップロード。
なお、この講座ではJavaによるプログラミング方法までは取り扱いません。
Javaでのプログラムの作り方や文法的なことについては他のサイトや市販の書籍などを参考にしてください。
どんなことに注意すればいいの?
JARファイルにアーカイブ化。
Java Web Start対応のソフトは、クラスファイル、リソースファイルなどの
アプリケーションを構成するすべてのファイルを、ひとつのJARファイルに、まとめなければなりません。
リソースの取得方法。
ごめんね。まだ書いてないよ。
電子署名とセキュリティ。
ごめんね。まだ書いてないよ。
サーバの設定は?
MIMEタイプの設定。
Webサーバの設定は、ただひとつ。
それは拡張子がjnlpのファイルをブラウザに送るときは「application/x-java-jnlp-file」というMIMEタイプをつけて送りかえすようにするということです。
もっと詳しく知りたい。
Sunの公式サイトへどうぞ。
Java Web Startのページ
Java(TM) Web Start - 開発者用セクション
実践編
この編の目的。
Java Web Start対応のアプリケーションを、じっさいに何本か作っていくことで、
疑問点・問題点などを明確にしていこうという試みです。
ここでは、JARファイルからのリソースの得取や、
電子書名されたアプリケーションの作り方をあつかう予定です。
アプリケーションの作り方。
- からっぽのウインドウ。
- からっぽのフレームひとつを表示する簡単なアプリケーションです。
この簡単なアプリケーションをJava Web Start対応に作り変えていくことで、
JARファイルやJNLPファイルの作り方を説明します。
- JARファイルからのリソース得取。
- つぎにJava Web Startにおいて注意しなければならないJARファイルからのリソース得取についての解説です。
ここでは画像リソースをクラスローダーを用いて読み込む方法を説明します。